あるガス屋さんのブログ

ガス風呂給湯器の点検・修理経験を生かしたブログ

風呂・給湯器の故障でお困りの方必見‼️(風呂編)

こんにちは ryusey  です

 
今回は給湯器の故障や修理・交換の第2弾となります。
 
 
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風呂編となります。今までにあった故障修理やお客様の問い合わせなどを
 
書いていきたいと思います。
 
 
 
お風呂で困る故障はもちろん「お湯が出ない!!」です
 
が、それは「パート1」に書いてあるので確認してみてください。
  
症状別に分けるとこんな感じでしょうか?
 
 
 
①風呂の水位がおかしい。(高い・低い・溢れる)
 
②追い焚きで風呂が沸かない。
 
③お手入れ方法など。(よく聞かれる質問)
 
 
意外と少ないですね。昔の機種はよく風呂の水位不良とかありましたけど、最近の機種は風呂水位を「永久記憶」するのが多いので、ブレーカーが落ちたなどの電源リセット等では特に変になることはないと思われます。
 
 
では、順に説明していきますね。
 
 
①の風呂水位の故障についてですが、これは風呂給湯器における自動湯はりなどの機能が付いている機種限定となりますが、その中でも2通りの湯はり方法がありますので、まずはそれを紹介します。
 
 
 
全自動・・・リモコンの自動ボタンを押すと、機器設置試運転時に記憶した水位を基準にリモコンで設定した水位までお湯を張ります。検知方式は水位センサー
での水圧検知となります。
 こちらには保温時に足し湯機能が付いており、風呂のお湯を使って浴槽内の水量が減るとそれを検知して設定水位まで再度お湯を入れます。また使用後の風呂水を抜いた時に水圧減少を検知して、配管の中の水を押し出す「配管クリーン機能」というのが付いている機種もあります。(以下フルオート
 
 
自動 ・・・リモコンの自動ボタンを押すと、リモコンで設定された湯量をお湯はりします。こちらは給湯または風呂の水量センサーという部品でリモコンで設
定されたリッター数を計算して入れていきます。
 こちらは風呂のお湯が減っても足し湯する機能が付いていません。保温はします。また、配管クリーン機能も付いていません。ただ、湯を抜いた後に自動ボタンを押して少しお湯を出してから止めればセルフで配管クリーンはできますね。(以下セミオート
 
 
説明書を見ないで判断する簡単な方法としては、風呂リモコンにて湯量設定のボタンを押して変更する時に「1~12」などメモリと一緒に1桁もしくは2桁の数字で表記されるのが「フルオート」で、「80~300」などメモリと一緒に2桁から3桁の数字(リッター数)で表記されるのがセミオート」となるので、機種の型式など見なくてもすぐわかると思います。
 
 
1回設定すれば、そう毎日変えるものではないとは思いますがご参考までに。
 
 
そして、よく水位不良を起こす方としては「フルオート」のほうですね、症状としては
 前より水位が高くなった水位を変えても風呂の水位が変わらないなどですかね。
 
故障個所としては、「水位センサー(水圧を測定する部品)」がうまく検知できないなどか、水位センサーで検知した水圧を読み取っている「電装基板」なども可能性はあります、また湯はりを制御している電磁弁の故障等でしょうか。
汚れなどの使用状況によるものもあると思います。「風呂の循環フィルターのつまり」「入浴剤の使用」など、原因は様々あるため、特定するのはなかなか難しいです。エラーが出ることもありますので、修理依頼する時には控えておくことをお勧めします。
 
 
 
よくあるエラーは排水栓し忘れや、空焚き等で出る「032」です。「632」の場合もあります。慌てずに排水栓をして再操作(運転スイッチ入り切りなど)すれば大丈夫です。また、空焚きしてもお湯が流れないと点火しない機種がほとんどですので、故意に何度もやらなければ、そんなに心配しなくても大丈夫です。
レアケースとして風呂流水スイッチ(湯はり・追い焚き時に水の流れを感知する)という部品が故障していると出るときもあります。
 
 
 
 
部品交換しないケースとしては、再試運転(水位の記憶を初期化して再度記憶させる)して戻るケースもあるため、必ずしも部品交換しなければいけない訳ではないと思います。業者さんによっては、水位センサーと電装基板を交換します。修理費は5万円くらいです。などと勧められるかもしれないため、この再試運転の事を覚えておくと良いと思いますよ。ただし、ご自分ではできないケースが殆どのため、修理業者さんに頼んでみるのも良いと思います。原因がわからないととりあえず部品を沢山交換しようとする修理は望ましくないですからね。
また、浴室リフォーム後から水位がおかしいというのもあります。それはリフォーム業者さんが新しい浴槽での再試運転(再記憶)をさせなかったのが原因です。
 
 
 
 
使用状況における原因にも書きました風呂循環フィルターのつまりですが、これ結構あります。お客様宅訪問し風呂を拝見したときの状況で大体掃除してるか、してないかはわかります。このフィルター掃除のやり方がわからないという方も結構おられますね。この掃除だけで修理費を取られたらもったいないですよ。ですので定期的に確認・掃除することをお勧めします。汚れが酷い場合エラー「632」等出る場合があります。このエラーはフィルター掃除して再操作すれば問題ないと思われます。
 
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※大体は左に少し回して手前に引けば取れます、形は様々あります。
 
 
あと「入浴剤の使用」ですが、こちらも汚れの原因になるのもあります。どの種類がというのは特に書きませんが、こちらは上手な使い方で回避できるので大いに使用していただいて良いと思います。やっぱり入浴剤使うと入った感が違いますからね(笑)
 機種により炭酸ガス系の入浴剤の連続使用をすると水位が変わるケースもあります。
 
 
回避方法としては、「1回使用限りで2日、3日と使用しない事」ですかね。最初のうちは全然平気なんですけど、使い続けると大変なことに・・・。ちなみに配管クリーン機能は「排水した時」に働く機能ですから、何日も入浴剤の入ったお湯を追い焚きして使うことにより、入浴剤の成分が配管等に付着して年数が経つと汚れとして出てくることがあります。少し前から黒いツブツブがでるとか湯垢が出るとかありませんか?
危険信号ですよ。そうなる前に気を付けましょう!
 
 
水道代は200リットルで従量料金は数円程度です。高い風呂水洗浄剤使うより、1日1回変えた方がお得になるとは思いますけど。
生活の知恵袋さんのサイトはわかりやすく書かれています。)
 
 
ここまで、書かせていただきましたが、使い方によって起こす機器への影響などは様々なため、日頃からお手入れをしておけば、無駄な修理費を払うこともないと思います。
 
 
余談ですが、私は風呂を出るときに必ず掃除してから出ます。夏はシャワーが多いですが、終わった後に掃除して汗かくため「なんのために入ったんだ!?」と思うこともあります(笑)
 
 
 
 
次に②の追い焚きで風呂が沸かないという内容について。
 
追い焚きは主に、入浴中にぬるいと感じた時や、2日目の風呂水を沸かすときに使用すると思います。ちなみに、風呂自動運転はお湯を足す動作と追い焚きの動作を給湯器の方で自動で切り替えています。また、追い焚きには直循式※1と間接式※2と2種類あります。
 
※1 直循式は「直接循環式」で主に風呂循環ポンプ(水を循環させるための部品)を
   使って、風呂水を給湯器まで直接引いて温める方式です。
   1つ穴で循環口が付いています。
 
※2 間接式は浴槽に付いている熱交換器に温水を流し、それを熱源にして自然の対流
  (温かいお湯は上に、冷たい水は下に行く原理)を利用し温めていきます。公団・
   公社さんの分譲・賃貸物件に多いですかね。
    2つ穴です。
 
こちらの故障の原因も多数あります。
 
まず、直循式などで、まったく沸かない時などは、風呂循環ポンプ(水を循環させるための部品)、風呂流水スイッチ・センサー(風呂へ行く水の流れを感知・検知する部品)、温度センサーや風呂熱動弁(主に暖房付き給湯器にはついている部品)などの故障。エアーがらみ(通水部パッキン・Oリング消耗含む)風呂フィルターの詰まり、などでしょうか。
 
 
 
他にもあげたらきりがなくなりますが・・・。これらはエラーの出にくい症状のものもありますが、時間が経つとエラーが発生する場合が多いと思います。追い焚きのスイッチ(ランプ)は付いているのに温まらないなどの症状があげられます。
「はだかで行ったら水だった!!」なんてことも・・・
温度センサーなどは比較的早い段階でエラー(3※※、パート1参照)が発生する時もありますが、レアケースだと思います。
 
 
主に出るエラーとしては上であげた、「632」が発生、機種によっては90分タイマーなどでエラーが発生すると思います。そもそも90分かける前に「あれ?お風呂湧きました♪って言った?」とかで気付くと思われます。
 
 
自動湯はりでお湯が出るようであれば、浴槽を空にしてから、設定温度を少し高めにして(いつも40度で使用なら43度くらいの設定)お湯はりすれば、その日は入れると思いますので、慌てずに確認してみてください。
浴槽を空の状態から風呂自動した時は、最初に設定温度付近のお湯を張るのである程度温かいお湯が張れるということです。ご家族が多ければ、どうです?その日くらいみんなで入ってみては? 安心してください!入れますよ!
 
 
 
そして翌日等に修理依頼すると良いと思います。
 
給湯器が経年品(10年前後から15年等)であれば是非本体交換をお勧めします。
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あとは温度ムラがある症状で、例えば浴槽の上の方は温かいのに下は冷たい水とかですね。間接追い焚きはは起こりやすいとは思いますが、直循式にもあります。
 
 
1つ目の原因としては、循環口のフィルター(上の図参照)がしっかりと付いていない(浮いてる)、逆さまに付けてる(無理に付けると外れなくなる恐れあり)などが原因と思われますので、付ける時は向きなどに注意してしっかりと付ければ解決すると思います。フィルターをよく見ると合わす位置、回す方向が書かれている物もあります。
 
 
2つ目の原因はフィルター詰まり等が原因となることがありますので、定期的な掃除
最低でも1週間に1度くらい)をしたほうが良いです。
 
 
3つ目の原因は最近多いなと感じた、循環口内部のゴム弁のへたりです。(近年の循環口は無極性と言って、配管の往き戻りどちらに接続しても大丈夫な仕様で、この無極性の循環口にゴム弁が付いています。)このゴムの弁にて吸い込む方と出す方を仕切っている訳ですが、へたることによって弁の役割がなくなり、給湯器から温められたお湯が(50度くらいの温度)すぐ吸い込まれてしまい、給湯器が温まったと認識して追い焚きを止めてしまうので、温度ムラというよりは少ししか温まらないという感じでしょうか。この場合はエラーは出ません。
 
 
 
そしてこの3つ目の原因で書いたゴム弁のへたりを起こす原因が塩素系の風呂水洗浄剤の継続使用だと思われます。洗浄剤の説明書きにもあると思いますが、ゴムの排水栓の近くには入れないでください、劣化する恐れがありますと。これは風呂水自体に薬剤が混ざるため、そのお湯を追い焚きして何日か使用するというこを長年続けるとゴム弁劣化の原因となります。早いと新築から3年くらいでもなってしまう可能性があるので、たまに使うくらいが丁度良いと思います。また、非塩素系の洗浄剤もあるので、気になる方はそちらを使うのも良いと思います。
 
 

   👈 銀イオン 
  👈 弱アルカリ性   
 👈塩素系
            

 👈2つ穴用

 

ただ、風呂配管の種類によっては配管自体を痛める原因にもなり兼ねないので、ご自宅の配管の種類を確認してから使用する方が良いと思います。確認方法としては、浴槽の
横(エプロン)を外して確認する、もしくは給湯器下の配管を見るくらいです。
エプロンは外れにくい・道具が無いと外れないなどありますので、あまり無理をしない
方が良いです。無理に外そうとして「バキッ!!」となっても嫌ですからね・・・
(ええ・・・やったことありますよ・・・私、弁償しましたよちゃんと・・・)
 
 
給湯器も設置場所は様々ですから、戸建てであれば大体据え置きか、壁掛けくらいで築年数によっては室内にというものも。
マンションだとベランダ、PS内(パイプシャフトorパイプスペース同意味)、室内等でしょうかね。これを機に見ておくのも良いと思います。
 
 
風呂配管の素材としてはポリエチレン管銅管などですね、経験上、鉄管は見た事ありません。鉛の給湯・給水配管は築年数の古いお宅にありますね、風呂配管では見た事ありません。ゴム管みたいなのもありました。色々なお宅があるのでその他にも種類はあると思いますが、私が今まで見てきた物での種類となりますので、予めご了承くださいませませ。
 
 
近年は素材も進化しているようですが、私は取付工事専門ではないので詳細については
わかり兼ねます。
 
 配管は剥き出しのものもあれば配管カバーが付いているのもあります。配管カバーは
手で回せるネジが付いているので、それを外して確認してみてください。
 
 
 
 
追い焚きに関して思いつくのはこのくらいでしょうか、様々な症状があるため私が修理で多かった内容を記載してみました。その他にも色々な症状がありますが、修理依頼をする際にはご自分で再度症状を確認して、フィルターの汚れの確認や取り付け状況などを見てから依頼した方が良いと思います。
 
 
 
ちゃんと確認せずに修理依頼して、業者さんが来て「フィルターの詰まりですね、出張料3240円(税込み)いただきます。」と言われ、「3240円もあれば良い肉食えたじゃないか・・・」とならないように、今一度確認して見てください。
   

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最後に③のお手入れ方法書こうかと思ったんですが、⓵と②で重複することもありますので、最終確認を兼ねてご説明します。
 
 
・風呂循環口フィルターの定期的な掃除。
 
・風呂の水はできれば1日1回取り換える。
  (何日も使う事によって、汚れ、菌の繁殖につながります)
・配管・風呂水洗浄剤は適度に使う。(塩素系・非塩素系など種類にも気を付ける)
 
・夏場など長期に使用していなかった場合は自動ボタンを押すなどして少しお湯を出し
 てから使う。(気になるようであれば洗浄剤を使う)
 
・シャワー専門でもたまに湯はり動作してみる。(10年以上使わなくて、初めて使おうとしたらお湯が出な
 かった・・・1件だけありました)
 
以上を気を付けていただければ、案外綺麗に使い続けられると思います。
 
 
 
 
そしてお客様からの問い合わせで多いのは。
 
Q1:水を追い焚きして設定温度まで温めるのと、新規でお湯はりするのではガス代は
  どの位変わるの? (これダントツじゃないですかね?)
 
A1:その時の季節・水の温度などで変わるので正直わかりません!
  (冬の真水を追い焚きするのはお勧めしません)
 
  ですかね。以前は新規で張った方が良いと説明していたのですが、追い焚きしてた
  方が安かったなどのお声もありますので、現在は魔法瓶浴槽だとかありますし、マ
  ンションであれば気密性が高い・低いなど、前日のお湯の上に保温マットみたいの
  を敷いておくという方もおられますので。実際に同時期に1カ月使い方変えて見な
  いとわからない、というのが私の答えです。
 
 
 
  私はまだ実機を見た事ありませんが、スマホアプリと連携して使用料などがわかる
  ような機種が出ているようです。(はぁ・・・覚えられるかな・・・)
  それまでにもリモコンで使用量や料金などを表示してくれるものもありますが、設
  定がめんどくさ!でやってる方をあまり見たことがないですね。
  
 
  メーカーさんは頑張って作っているのでしょうが、使用者側としては
  「分かりやすくして!」というお声が多いですね(特に年配の方・私もその一人)
 
 
 
  「アプリでお湯はりっと」・・・・・「排水栓忘れてた・・・」なんて(笑)
  
 
 
  最終的にどこへ行ってしまうのでしょうかね・・・・
 
 
 
 
  風呂と頭 
 
 
今回は「風呂編」となりましたがいかがでしたでしょうか?
 
給湯器を長く大事に使うにはある程度の知識も必要となります。使い方によっては寿命を縮める原因にもなりますので、たまに業者さんに点検してもらうのもいいかもしれませんね。
 
経年している給湯器は突然止まる事が多いですので、心配であれば故障する前に交換を検討して見積しておくと良いと思います。特に最近多くなったネットでの購入などは、金額の安さに目が行き実際に頼んでみると「追加工事が必要で、+いくら必要です。」と言われ実際には高くついてしまったなども聞きますので、あらかじめご自宅の給湯器を交換する時の金額は調べておいて損はないと思いますよ。
 
私のはこちら
 
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今回はこの辺で、またよろしくお願いします。^^ノシ