あるガス屋さんのブログ

ガス風呂給湯器の点検・修理経験を生かしたブログ

風呂・給湯器の故障でお困りの方必見‼️ (給湯編)

こんにちは ryusey です。

 
 
今回は給湯器の故障や修理・交換について書いていこうと思います。
 
         

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私は現在進行形でガス風呂給湯器等の修理・点検業務を18年近くやっております。
 
 
 
給湯器にも色々あります。小型湯沸かし器、給湯専用機器、風呂給湯器、風呂給湯暖房器などその中にも仕様は色々あります。(ガス使用の機器のみの内容となります。)
 
 故障についても様々です。お湯が出ない!お湯はりできない!追い焚きできない!
暖房効かない!などなど、経年劣化の故障もあれば、部品不良の故障もあります。
 
  
     「今朝まで使えてたのに!!」と突発的な現象から、
    
     「実は何日も前から調子が・・・」と時々現れる現象などなど・・・
 
 
 困りますよね、今の時代「うちの給湯器壊れたから風呂貸して~」なんてお隣の家に行くわけにはいかないですからね。(寂しい時代になりましたね・・・)
でも、いざという時のために銭湯とかスーパー銭湯とか探しておくといいですよ!
 
 
 
そこで、困った!こんな時どうする!?を独断と偏見で書いていきたいと思います。
あくまでも私が経験している範囲での内容になりますのでご了承ください。
少しでも皆様の助けになればと思います。
 
 
今回は一般家庭に付いている風呂給湯器についての故障現象などについて書きます。
 
 
 
まずはダントツで困る現象はこちら、
 
1、「お湯が出ない!!
  
 まず確認する項目としては、
 
① リモコンの電源が入るか?
(無ければ機器本体の燃焼ランプなどがくか)
 
② 1箇所か全箇所か?
(風呂の自動湯はり含む)
 
 エラーなどは出ているか?
(数字・もしくは燃焼ランプなどの点滅など)
 
④ 水自体は出てくるか?
(正直あんまりないですけど)
 
 
大まかに分けるとこの4つくらいだとおもいますが、その他にも「ぬるい!」「熱すぎ!」などもありますが、これは大慌てするほどでもないのでまたの機会に。
 
 
 
まず始めに
 
 ①の場合、機器の電源が落ちている・電装基板の故障などの可能性が高いです。
 
 
リモコンが2つある場合は、両方入るか確認してみましょう。リモコンの無い機種などは機器本体に火が見える小窓または燃焼ランプなどがどうなっているのか確認してみましょう。
 
風呂と台所にリモコンがある場合で、リモコン1つ付かない場合はリモコンの故障、配線の断線・接触不良等が考えられます(760などのエラーが出ることもあります)
2つ付かない場合は給湯器本体の電源が何らかの原因で落ちている可能性があります。
 
 
 
 電源が落ちる原因としては機器内の漏電ブレーカーなどの作動が考えられます。機器のコンセント抜き差し、ご自宅のブレーカーの入り切りでリセットできる可能性はありますが、機器が水漏れしている場合もありますので、安易に実施せず確認できる範囲で水漏れの有無を確認してください。
 
 
もし、水漏れの確認等が取れない場合はリセットをすると電装基板などを損傷したり、水が漏れている時にコンセントの抜き差しをすると感電する可能性もありますのでやめましょう。(夜間とかは水漏れが発見しづらいため)
どうしてもというなら自己責任でどうぞ!
 
 
 
 最近、修理受付のコールセンターなどでも、一旦この「リセット」をさせようとしてきますが、私個人の意見としては「故障が拡大する可能性もあるのでやめて欲しい」とういのが正直なところです。電源が落ちた原因がわからない以上お勧めはできません!
どうしてもというなら・・・以下省略
 
 
補足ですが
お風呂のリモコンには掃除などで故意に水を掛けないようにしましょう。
故障の原因になります。
 
 
 
さて、これらの症状は・・・
 
すぐに修理業者さんに連絡しましょう。業者さんがわからなければガス供給会社に連絡しましょう。
お勧め業者さんがあればリンクしたいと思いますが、現時点ではガス供給会社に連絡をすることが1番の安全策だと思います。
ガス利用明細書等に連絡先が書いてあると思います。 
賃貸物件の場合は管理会社、大家さんにまず連絡です。
 
 
 給湯器製造メーカーでも修理は行っていますが、来てくれるまでに、時間が掛かる、当日来てくれないなどがあります。最近はそんな強気な営業は減ったかな?とも思いますが。まず、電話がつながりにくい!
「ただいま、電話が大変込み合っております、しばらく経ってからおかけ直しください・・・」とか、5分後にかけても10分後にかけても・・・(メーカー修理あるある)。給湯器以外でもよくあると思いますが。
 
 
 
24時間対応している業者さんもあるみたいですが、なんか・・・もう、すごい時代になりましたよね・・・。確かにそうしないと生き残っていけないとは思いますが、深夜の3時とかに一人で修理とか・・・通報されそう(笑)
 
 
 
 と話はそれましたが、連絡した時に症状を正確に伝えることができれば、部品の在庫等確認して、あれば当日修理可能ということもできます。
 
 
 
「台所リモコンはつかないけど、風呂リモコンはわからないし、確認してない。燃焼ランプ?見てないけど、とりあえず困ってるんだ早く来てよ!」という気持ちもわかりますが、病院に行って「具合悪い・・・」だけじゃ、伝わらないから医者も聞いてきますよね?「どの辺がですか?いつからですか?」とか。こういうのは本当にあるんですよ、実際行ってみると内容が全然違うとか・・・
ですから、正確に伝えることはお互いに無駄にはならないんです。(半分愚痴みたい)
 
 
 
機器が10年以上経過しているのであれば、故障の前に買い替えも検討された方が良いと思います。(最近は10年で交換する方は少ないとは思いますが)
なぜなら、故障して使えなくなってからでは業者さんの言い値でやるしかないですからね。なので、故障する前に良さそうな業者さんを探しておくなどの準備を余裕をもってやっておくことをお勧めします。
 
※こちらの業者さんは追加料金なしで10年保証(修理・工事)がWで付いてきてかなりお得です!!見積しておくだけでも、料金等の把握ができるので損は無いと思います。(規定内であれば何度でも修理可能、詳しくはHPをご覧ください。)
 
 
 
 
続いて
 
②の場合、1箇所の場合は水栓(蛇口)の故障・全箇所の場合は給湯器の故障の可能
 性あり。
 
特にシャワーだけ出ない(ぬるい)とかは多いですね。シャワー水栓のサーモ故障だったりします。他の(台所・洗面所など)水栓で設定温度のお湯が出れば確定したようなものです。ただし、手で触れる場合と裸体で触れる場合の感覚は違うので、温度計があれば計ってみるのも良いと思います。
 
 
稀な例で洗濯機用水栓でお湯を使えるところなどは、水栓の年式によって開けっ放しにしておくと水がお湯側に逆流してぬるくなる場合がありますので、使用した後は必ず閉めましょう。(水漏れ予防にもなります。)
 
 
これにより修理依頼するところも変わってきますが、業者さんによっては給湯器も水栓も直しますよ!というところもあるかもしれませんので、連絡した時に確認してみましょう。(ちなみに私は水栓の修理はメーカーさんに依頼します。)
 
 
 
 そして、全箇所の場合はこれもまた燃焼ランプなどが点いているか確認してみましょう。燃焼ランプ(火のマーク等)が点いていない・エラーも出ない場合、機器内の水量センサー(水の流れを感知・計測する部品)などの部品の故障の可能性があります。経験上あまり故障するところではないかな?と思いますが、機種によってはよく故障するなどはあります。また、電装基板の故障の可能性もあります。
 
 
あとは水栓(蛇口)からのお湯は出ない時に、自動湯はり(ある機種のみ)した時に、エラーが出る場合もあります。追い焚きできる機種であれば、
「うおおお!夜中だからどこの業者もやってねぇぇえあああ!!」となる前に、風呂に水を入れ追い焚きして温めれば、昔ながらの行水ができますので、安心してください!入れますよ!
 
 
これらはご自分で判断できるものもありますので、修理依頼する前に確認すると良いと思います。
 
全箇所から出ない場合は無論、修理を依頼してください。
 
 
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金額提示してからの作業でないと、修理に来て費用説明もなく修理して「はい、4万円です!」とか言われても「う、嘘でしょ!そんな掛かるの!?」みたいにはならないですから、こちらの業者さんは安心ですね。水栓メーカーさんいわくシャワー水栓に付いている温度調整(サーモ)は修理すると大体2万円から2万5千円掛かるそうです。
私の月の小遣いが吹っ飛ぶぐらいですね・・・コワッ
 
 
 
 
 続きまして・・・
 
③の場合、エラーの種類は様々・燃焼ランプ(LED)の場合は点滅や点灯しかない。
 
そうなんです、このエラーというものは種類が多いんです。機器の取り扱い説明書などには、ある程度記載されてはいますが、「説明書どこいった!!?」なんてこともあると思いますので よくある(出る?)エラーを書いてみます。内容はわかりやすいように簡単に省略します。併せて可能性のある確率の高い原因を書いてみました。
 
 
エラーについてはどのメーカーさんも大体統一しています。独自のものもあります。
 
「111」・・・点火しない。
 
 原因:ガスが供給されていない、ガス電磁弁・点火装置の故障、水漏れなどなど。
    (一部メーカーさんによってはこれに安全装置の故障も含まれている場合があります)
 
 
 
「140」・・・過熱防止装置作動
 
 原因:熱交換器(お湯を作るところ)が以上に加熱された、穴が開いて炎があふれた
    などによる温度ヒューズ※の断線。異常加熱していない場合でも、経年劣化で
    切れることもあります。多分組み込み時の巻き方も影響するのでしょうかね。
    このエラーが出たり、出なかったりの場合はそのうち使えなくなります。
    ※温度ヒューズとは一定の温度で溶断される配線のような部品です。
 
 
 
「101」・・・燃焼異常があるため能力ダウンして運転している状態
         ※使用できる状態ではあります。
 
 原因:総運転時間による警告表示などや、給排気(空気を取り込む量など)の異常
    取付場所、環境により給排気を強制的に行うファンモーターという部品の羽な
    どに砂ぼこりが付着し回転数が落ちることにより、出やすくなります。排気部
    分が閉塞していても出ますが、排気の出口が給湯器から離れた場所
    にあると確認できない場合もあります。
    もし閉塞していたら「901・991」などのエラーになると思われます。
    閉塞=ふさがっている(マンションの大規模修繕とかでたまにあります)
     風呂・暖房側の燃焼で出る「103」もありますが、これは暖房付き給湯器
    では暖房が使えなくなる場合があります。
 
 
「611」・・・給湯側ファンモーター故障。強制的に空気を取り込む・排気する
        部品。
 
 原因:経年による故障、水漏れによる故障、電装基板の故障など。
    「613」風呂・暖房側のファン故障などもあります。
 
 
   
「3※※」・・・3が頭につく3桁の数字で、温度センサー(サーミスタ)の故障。
        機種により何個か付いてます。
 
 原因:経年による故障、ガス電磁弁故障で一時的に出る。電装基板の故障。水漏れに
    よる短絡など。短絡とは本来は別々に電気が流れている配線がくっついてしま
    うことです。その他にも原因はありますが多い例として記載しました。
 
 
大体こんな感じでしょうか・・・ただ最近の機種は安全装置の多様化によりエラーの数も増加して「こんなに覚えられねー!」て感じになってきています。あくまでも参考までの一例です。ホントに単純にして欲しいです、切なる願いです。
 
 
 
説明書に「困ったときは?」みたいな項目あると思いますが、だいたい解決しないことが多いです。そもそも説明書をすぐ出せるところに置いてる確率は低いと思われますので・・・「おい!説明書どこ行った!?」から始まるイライラのループ。
 
 
Googleなどで「給湯器 エラー」で検索しても出ると思いますが。「で?どうすればいいの?」となると思います。殆どは修理を依頼してくださいと・・・そういうことですね・・・
ご自分でできることはやりたいと思うのは間違いではありません。ですが、機器を勝手に分解したりするともし事故が起こった場合、大変な事になりますのでやめた方が良いと思います。(実際にご自分でやられて水噴き出して大変な事になったのを見たことは
あります。惨劇です・・・)
 
 
 
少し余談ですが、
 
最近多い地震ですが、震度(5以上)によってガスメーターがガスを遮断したあとは、必ず使用時に「111」が出ますので、ガスメーターが止まっていないかを地震が収まり、安全を確保した後確認して見ましょう。高層マンションなどは揺れ方によっては規定の震度にならなくても止まる可能性があります。また、その際に全てのガス機器の運転を停止させてから行ってください。
また、ガスメーター内蔵の電池の消耗で冬場に勝手に落ちることもありました。
 
復帰のしかたはガスメーターに説明書が付いている場合もありますが、無い場合もありますので、ネットで検索するか、近隣の住人の方で知っている方がいれば聞きましょう。大地震直後などは各ガス供給業者・関連会社などは電話がつながりにくくなりますので、日頃から「その時」に備えてガスメーターの場所・復帰方法などは調べておくと良いと思います。
 
ガス漏れがなければ復帰操作後2~3分くらい待てば使用できると思います。
 
 
忘れもしない2011年3月11日の東日本大震災の時は電話パンクしていたようですので、確認し備えておいて絶対に損はありません!!
 
 
そして、エラー以外に燃焼ランプの点滅ですが、最近の風呂給湯器には殆ど無いと思いますが、小型湯沸かし器などでに使われていると思いますが、点火はするけど、赤いランプが点滅したりする場合があります。その時は不完全燃焼している可能性もありますので、すぐの再点火は避け窓を開けたり、換気扇をつけるなどで十分に換気してから再度点火してみてください。2回やってダメなら修理依頼しましょう。3回もやるとロックして使えなくなります。使用の際に異臭がする、煙が出るなどは使用するのをやめましょう。(正直、私は小型湯沸かし器は研修の時に触ったくらいで、修理はしていません、なので深くは掘り下げません)
 
 
 
 
 そして最後に
 
④の場合、たまーにありますが・・・
 
機種により配管接続部の内部に「逆止弁(逆流を防止する弁)」なるものが付いているものがありその固着により出なくなります。この場合は風呂の自動湯はりはできます。
 
また、台所・洗面所などは年代物によりますが、下の収納スペースに物を入れすぎて止水バルブが何かの拍子に閉まってしまう、なんて事もありましたね。
 
機器の部品で水量サーボ(水量を調整する部品)というのが付いているものがありますが、このギアモーターが故障した場合にも出なくなることもあります。
 
 
以上がお湯がでない!の一例でした。
 
 
 
 
それと心配な修理費用についてですが、業者さんにより全然変わると思います。
 
例としてエラーの「140」(過熱防止安全装置作動)が出て、温度ヒューズだけ交換した場合と、異常加熱して断線した場合では修理箇所も増えますので、その分金額も上がります。後者の方が高くなります。
 
ただ、電話越しに大体いくら掛かる?という質問があっても、現地で確認してからでないとその大体はわかりません。
電話の時は1万5千円くらいと伝えて、実際には3万円掛かると伝えると「電話の時は1万5千円て言ったじゃない!?」みたいなのもあるので、症状を電話で聞いて修理費を正確に割り出せるのは、同じ型式の給湯器で、エラー・症状など全部一致した場合なら大体の概算は出ると思いますが、設置条件などによってもプラスで掛かったりするので正確に出すのは難しいです。
 
 
 
故障・修理内容は実際に機器の前等で説明してくれる業者さんなら安心できると思いますよ。(私は実際にそうやってますので。全然聞いてくれない方もおりますが・・・
 
 
修理前に内容の詳細・金額は説明しない、強引に買い替えを勧めてくる業者さんは、ね・・・ちょっとね・・・
 
あとは部品が来たら連絡します!と言ったきり音沙汰なしとか・・・これは論外です。
 
人間ですから忘れることもありますよ・・・なんて理由にはなりませんが(笑)
 
私も現役でやっていますので、他の業者さんが不利になることは説明するつもりはありません。ご了承くださいませ。
 
 
 
いずれにしても、ガス給湯器も電化製品です、消耗品です、壊れます、ので10年くらいを目途に交換の計画を立ててみてはいかがでしょうか? 
 
↓こちらの業者さんはお勧めですよ。
 
↓水栓の故障なら
 
 
 
 
ではまた、有効利用できるネタができたら載せたいと思います。^^ノシ
 
 
 
次はお風呂関係にしようかなぁ・・・・